1988-03-31 第112回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
もう一つの問題は、この排水をされます水の中には、田んぼで使ったものでありますから多分に肥料要素が残っております。燐、窒素等は全くそのとおりですが、今までのように水上から水下の方へだんだんと田を経て流れていく間にそれらの燐や窒素は吸収されて、栄養分のなくなった水が閉鎖水域であります例えば琵琶湖ですとか霞ケ浦ですとかへ流されます。
もう一つの問題は、この排水をされます水の中には、田んぼで使ったものでありますから多分に肥料要素が残っております。燐、窒素等は全くそのとおりですが、今までのように水上から水下の方へだんだんと田を経て流れていく間にそれらの燐や窒素は吸収されて、栄養分のなくなった水が閉鎖水域であります例えば琵琶湖ですとか霞ケ浦ですとかへ流されます。
そして窒素分を少なくせい、あるいはカルシウム、燐とか、こういう三肥料要素を、もうきちんと整合配分までなさって農家に指導なさっているわけなんです。そういう状況の中で、農家の人もいろいろ苦労されているわけです。
いまお話しのように、日本の地力は最近とみに化学肥料が多量に用いられるようになりましたことと、もう一つは、労働力がだんだん欠乏いたしてまいりましたことから、肥料要素もだいぶ少なくなったことは、御指摘のとおりでございます。そこで、農林省では御承知の耕土培養法という法律はございますが、この法律によっても、あるいはまたさらに新しい研究に基づいて、地力の培養については並行して最善の努力をいたしてまいりたい。
それで、肥料要素の研究もされておるようでありまするから、その点につきまして伺いたいと思ったのでありますけれども、約束の時間がきましたので、ただ、微量要素の研究をいつごろからやっておられて、現在どういう点まで調査研究を進めておるのか、その点を一応伺っておきたいと思います。
たとえば尿素のほうが窒素分は多いとか、高度化成のほうが非常に使いよいというけれども、これは日本農業の今後のほんとうの発展からいうと、単肥と合成肥料、しかも合成肥料も会社でちゃんとつくったほうがいいのか、あるいは農民がそれぞれの作物なり自分の土地柄に合わせて、いろいろの肥料要素として自分で配合するほうがいい場合も相当ある。
従来のいわゆる肥料要素としての養分はないわけです。それを肥料の取り締まりにするということは、問題が起きたときに取り締まることができないのじゃないかという点を指摘しておる。むしろ分析すると農薬としての取り締まりの範囲に入って、肥料の取り締まりに入らない分析結果が出てくるのじゃないかと思うのです。
土壌条件等のために、或いは多少湿田を乾田化した場合と同様に、相当酸性的な土壌だとか、或いは特殊な肥料要素が不足しておるというようなことのためにこれが放置されておるという所におきましては、一方耕土培養対策も実施いたしておりますので、そのほうの問題としてこれは解決をして参らなければならんのであります。
これについては、先般來委員會におきましても、この太陽菌の化學的な肥料要素につきまして、深野博士の説明を聽取いたしまして、われわれもこの科學者の熱意ある試驗の結果から見ても、なおかつ東北あるいは近畿地方、あるいは關東地方における農家が、この肥料を使つて非常なる效果をあげて、その成績を示しておられる點から見ましても、現下のような食糧不足の際は、一刻も早くこういうものを取入れて、食糧増産に寄與することがいいのではないか